歯科医院で行うのは虫歯治療や歯周病治療のイメージが大きいかもしれません。もちろんそれら治療も大切ですが、重要なポイントとしてお伝えしたいのが「咬み合わせ」の問題です。
適切な治療を受けて一時的に口腔内環境が改善しても、咬み合わせの悪さはじめさまざまな要因が重なると、せっかく治療したのにトラブルが再発したり悪化したり、別の身体の不調が現れるということが考えられるのです。鹿児島県武岡の歯医者「小森歯科クリニック」では、さまざまな診療シーンで咬み合わせを重視した診療を行っています。
咬み合わせの悪さは、もともとの歯並びや骨格の影響もありますが、現代においてはやわらかい食べ物ばかりの食事が原因となっていることも一つの原因といえます。しっかり咬む食事ができていないと、歯を支える顎の骨が発達せず、歯並びや咬み合わせの悪さを引き起こしてしまうことがあるのです。
咬み合わせの悪さは、食事などお口を動かすときに違和感があったり、うまく咬み切れなかったりする問題が生じます。しかし次のように、お口の中だけでなく全身のトラブルを引き起こす可能性もあるのです。
「咬む」動作や「咬み合わせ」について、日頃から意識的に考えられている方はあまり多くありません。もし原因不明の不調があるのなら、「咬み合わせ」を原因の一つに考えてみる必要があるかもしれません。
上顎と下顎を閉じたときに、上下の歯が触れ合っている状態を「咬み合わせ」や「咬合(こうごう)」といいます。咬み合わせに関係するのは、大人の歯で上下16本ずつ、合計32本の歯です。この32本の歯が、それぞれ適切な位置でまっすぐ生えていれば、咬み合わせに問題が起こることはほとんどありません。また、通常、歯は食事中以外に咬み合うことはありません。
しかし、乳歯から永久歯への生え替わり時期や、抜歯や歯がない状態が続いている時期、虫歯の治療や親知らずの抜歯などお口の中の変化で、歯の位置が微妙にズレてしまうことがあります。この小さなズレが引き起こす違和感や痛みを無意識に避け、歯や顎をややずらして咬むことが、咬み合わせに大きく影響を与えてしまうのです。
また、反対にさまざまなクセが咬み合わせの乱れを引き起こしてしまうことがあります。例えば、頬杖や片側ばかりで咬むクセ、うつ伏せ寝など顎に負荷がかってしまうと、咬み合わせが乱れる原因となります。また、ストレスで食いしばりや歯ぎしりなども大きな負荷となってしまいます。
※表は左右にスクロールして確認することができます。
上顎前突 (じょうがくぜんとつ) |
反対咬合 (はんたいこうごう) |
開咬 (かいこう) |
---|---|---|
![]() |
![]() |
![]() |
いわゆる「出っ歯」です。前歯だけ、または上顎全体が前に出ている場合があります。 | いわゆる「受け口」で上下の咬み合わせが逆です。上下顎の骨格に問題がある場合と、歯だけが傾斜している場合があります。 | 上下の歯を咬み合わせたときに前歯などで咬み合わない部分があることです。食べ物を咬み切る、砕くなどが難しくなります。 |
交叉咬合 (こうさこうごう) |
叢生 (そうせい) |
過蓋咬合 (かがいこうごう) |
![]() |
![]() |
![]() |
上下の咬み合わせが部分的に互い違いにスライドしている状態です。咀嚼時に食べ物をすりつぶす動きが阻害されやすく、顔がゆがむ恐れがあります。 | 歯がデコボコに重なって生えている咬み合わせで、八重歯も叢生の一種です。顎が小さく、歯の生えるスペースが不足している場合に起こりやすい歯並びです。 | 咬み合わせが深く、下の歯列がほとんど見えないような状態です。歯茎を傷つけやすかったり、物が咬みづらかったりします。 |
鹿児島県武岡の歯医者「小森歯科クリニック」では、咬み合わせを改善するための治療法として、さまざまな機器を活用した診査をしたうえで、根拠ある治療法をご提案しています。診査の材料となる機器には、例えば、全身のバランスを計る四分割バランサーや、コンピュータ分析が可能なプレスケール機械などがあります。
咬み合わせが乱れている原因は、一人ひとりの患者様ごとに異なります。当院では、患者様の声に真摯に耳を傾けるカウンセリングに力を入れています。そこから、咬み合わせの問題を引き起こしている原因について、多角的に検討し検査を行い、適切な治療をご提案してまいります。
顎の関節とその周辺に起こるトラブルを顎関節症と総称しています。具体的には、咀嚼筋障害や関節包・靭帯障害、関節円盤障害、変形性関節症などが含まれます。原因も症状も人それぞれですが、顎の痛み、顎が鳴る、口が開けづらいといった症状があれば、顎関節症の可能性があります。全年齢に幅広く見られますが、特に多いとされているのが20~30代の和解女性です。なぜそうなのかはわかっていませんが、骨格や靭帯が男性よりも弱いからや、女性ホルモンとの関係なども考えられています。
顎関節症の症状にはさまざまありますが、次の3つの症状は、治療が必要とされる顎関節症の診断目安となっています。
また、この他にも、口が完全に閉じられない、違和感がある、口を大きく開けられないといったものも顎関節症の症状です。これらの不調を感じることがあるようなら、口腔外科を擁する当院へご相談ください。
鹿児島市武岡の歯医者「小森歯科クリニック」では、患者様へのカウンセリングでお困りの症状をしっかりお聞きし、一人ひとりの患者様の症状や原因を模索します。また、顎関節の触診、咬み合わせのチェックはじめ、身体のバランスを測定する四分割バランサーや、コンピュータ分析が可能なプレスケール機械などを活用します。
顎関節症の治療法には決定的なものはまだありません。さまざまな症状や原因を把握し、ケースバイケースで丁寧に対応していくしかないのです。根拠ある治療を目指す当院では、できるだけ多くの患者様を解決に導ける治療法を、最新の歯科医療情報なども参考に柔軟に検討してまいります。