歯並びが乱れていると口元が目立ちます。それがコンプレックスになり、いつも手で口元を隠していませんか? 人前に出るのが億劫になったり、笑顔をためらったりしているのでしたら、矯正治療を受けて歯並びを整えることをおすすめします。
そして、もし虫歯が歯周病があるなら、矯正治療の前にしっかり治療を行って治しておく必要があります。お口のトラブルをしっかり解決しておくことで、歯科矯正をスムーズに進めることができるからです。
鹿児島市の「医療法人 小森歯科クリニック」では、きれいな歯並びで、笑顔に自信を取り戻すお手伝いをします。矯正治療に関する疑問や質問があれば、しっかりご説明しますので、どうぞお気軽にご相談ください。
歯並びや咬み合わせが乱れていると、お口の自浄作用が働きにくく、歯みがきでも汚れを落としにくいので、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。また、咀嚼がうまくいかず食べ物を細かく咬み砕くことができないと、胃腸などの消化器官に負担をかけてしまうことがあります。
さらに、咬み合わせのバランスが崩れていると特定の部位に過度の負担がかかり、顎関節症を引き起こすこともあるのです。咬み合わせのバランスの乱れはお口まわりに影響するだけでなく、全身のバランスにも悪影響を及ぼし、肩こりや頭痛、腰痛を引き起こすことがあります。成長期の子どもの場合は、顎の成長を妨げ、上下の顎のバランスが崩れたり、顔が歪んだりすることもあるのです。
咬み合わせの悪さから口を開けているクセがついてしまうと、お口の中が乾燥し、風邪をひきやすくなったり、呼吸器系の病気にかかりやすくなったりすることも考えられます。
よい歯並びとは、前歯から奥歯まで左右対称に美しく並んでいることを指します。さらに上の前歯が下の前歯に2~3mm被さっているのが、理想的な状態です。見た目が美しい歯並びは、きれいな発音を助け、食べ物をきちんと細かく咬み砕くことができます。
また、よい咬み合わせとは咀嚼の際のバランスが整い、どの歯にも過度の負担がかからない咬み合わせです。そのため、多少歯並びが乱れていても、バランスが取れていればよい咬み合わせだといえます。
歯の周りには「歯根膜」があります。歯根膜は上下の歯にかかる刺激を敏感に察知し、瞬時に脳に情報を送る高度なセンサーの役割も果たしています。もしこの歯根膜から「悪い刺激」が脳に届くと、瞬時に全身にその情報が伝わり、心身の健康に影響を与えるという報告もあります。つまり、咬み合わせを整えておくことは、心身のバランスを整え、健康にもよい影響を与えるということなのです。
※表は左右にスクロールして確認することができます。
上顎前突 (じょうがくぜんとつ) |
反対咬合 (はんたいこうごう) |
開咬 (かいこう) |
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いわゆる「出っ歯」です。前歯だけ、または上顎全体が前に出ている場合があります。 | いわゆる「受け口」で上下の咬み合わせが逆です。上下顎の骨格に問題がある場合と、歯だけが傾斜している場合があります。 | 上下の歯を咬み合わせたときに前歯などで咬み合わない部分があることです。食べ物を咬み切る、砕くなどが難しくなります。 |
交叉咬合 (こうさこうごう) |
叢生 (そうせい) |
過蓋咬合 (かがいこうごう) |
上下の咬み合わせが部分的に互い違いにスライドしている状態です。咀嚼時に食べ物をすりつぶす動きが阻害されやすく、顔が歪む恐れがあります。 | 歯がデコボコに重なって生えている咬み合わせで、八重歯も叢生の一種です。顎が小さく、歯の生えるスペースが不足している場合に起こりやすい歯並びです。 | 咬み合わせが深く、下の歯列がほとんど見えないような状態です。歯茎を傷つけやすかったり、物が咬みづらかったりします。 |
表側矯正(ラビアル矯正)とは、歯の表面にブラケットと呼ばれる部品を取り付け、そこへワイヤーを通して歯を移動させていく矯正方法のことです。大変普及している矯正装置ですので、一般に「矯正治療」と聞いてまず思い浮かべられるのが、この表側矯正の装置です。歴史と豊富な臨床例があるため、あらゆる歯並びの矯正治療に対応でき、装置の費用も比較的安価に抑えられます。ただし、装置が目立ちやすいといった点がデメリットです。
表側矯正(ラビアル矯正)で用いられるブラケット部分を、透明な素材でつくった装置で、治療効果はそのままに、目立ちにくい矯正が行えます。ワイヤーに白いものを用いるとさらに目立ちにくくなります。
歯の表側ではなく、裏側(舌側・リンガル)にブラケットを取り付け、そこへワイヤーを通す矯正治療法です。正面から見るとまったく装置が見えません。治療期間や費用は表側矯正に勝ることはありませんが、矯正治療をしていることを他の人に気づかれたくない方や、目立たない矯正装置を希望される方、吹奏楽器などを演奏される方におすすめの装置です。
歯並びの乱れの原因の一つに、永久歯が並ぶスペースが顎の骨に十分にないという問題があります。床矯正では、顎の骨を拡大し、歯がきちんと並ぶスペースを確保することが大きな目的となっています。取り外し式の矯正装置ですので、食事中や歯みがき時には取り外せて衛生的です。小児矯正では、子どもの身体が成長するパワーを活用して、床矯正で顎の拡大を促すことが多くあります。もちろん、成人矯正でも必要に応じて床矯正を取り入れることもあります。
歯の裏側(舌側)に取り付けるワイヤー状の矯正装置です。ワイヤーの力を使って、歯列全体を押したり引いたりします。受け口の改善、埋伏歯を引っ張る治療で用いられます。裏側矯正と違って、歯の面にブラケットを取り付けることはありません。また、床矯正のように自分で取り外すことはできませんので、歯科医院で調整を行います。
お口全体の矯正が必要というわけではないけれど、数本の歯並びの乱れを治したいという場合には、部分矯正がおすすめです。矯正したい歯とその周辺にのみブラケットを装着して歯を移動させます。短い距離を移動させるケースが多いため、治療が短期間で終わり、費用もリーズナブルなことがメリットです。前歯の乱れが気になる場合に、採用されることが多い治療法です。
歯科矯正用アンカースクリュー(小さなスクリュー型のネジ)を歯茎に設置し、そのスクリューを固定源にして歯に負荷をかけて移動させる矯正方法です。チタン合金製で、直径1.4~2mm、長さ6~10mmとごく小さいネジを歯茎の骨に埋め込みます。インプラント治療と異なる点は、歯列矯正が完了し、必要がなくなったときに、スクリューを抜くという点です。